能登重鰹節店のご紹介         歴史を感じる能登重鰹節店の看板

善光寺の表参道にある鰹節専門店です。創業は古く初代能登屋重次郎氏が宝暦10年(1760年)に亡くなっていることから、1700年代中期までさかのぼるようです。当時は鰹節と共に鮮魚も取り扱っていたようで、鰤(ぶり)の道経由で能登鰤を仕入れていたので能登重となったようです。

現在のご主人で10代目となり、250年を超える長きにわたり信州の台所においしい「だし」を提供し続けてきてくれました。能登重さんの250年にくらべたら、井上醸造の110年なんて、まだまだひよっこみたいなもの。まったく脱帽です!
脂気が多いとだし汁がにごるため、脂が乗っていない時期に水揚げされた原料のものだけを一年分仕入れるそうです。よい品物を良心的なお値段で、そして商品に対するこだわりや気づかいは、井上醸造のお味噌に対するおもいと相通じる専門店ならではのものを感じます。

能登重鰹節店の女将と若女将現在では再開発が完了したビルの1階にお店を構え、新しい店舗となりましたが、古い看板など随所に歴史を感じさせてくれます。お店に一歩足を踏み入れると、削り節のいい香りが広がり、80歳を超えるご主人のお母様と奥様の若女将が笑顔で出迎えてくれます。だしの種類や特長などわからないことを聞くと丁寧に教えてくれます。老舗というとどうしても敷居が高く感じられますが、一度行って購入し自分で味わってしまうとハマってしまうのも納得です。

最後に・・・「商売柄、知人の結婚式の引出物に削り節を頼まれることがあるんです。そういう時は式場の都合でどうしても2日前とかに納品しないといけないんですけど、式の前に着席したら真っ先に品物を開けて大丈夫か確認しちゃうんですよね!」と言っていた石坂社長の言葉に、湿気に敏感でデリケートな削り節に対する深い愛情とこだわりを強く感じました。

店頭での販売のほか、地方発送もしてくれますので電話でお問い合わせしてください。
善光寺の表参道にある能登重鰹節店

有限会社 能登重鰹節店
〒380-0832 長野県長野市東後町21-102
代表取締役 石坂正志 
TEL 026-232-2828 日曜日定休  

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